「いつも自分は充分じゃないなぁ」
「もっとこうなりたいなぁ。もっと頑張らないといけない」
などと思って、疲れていたり悩んだりしていませんか?
自分は何か足りないという不足感が強くなり、常に不足を埋めようと努力しないといけないという思いが強くなると、だんだん本当の自分を隠し偽るようになります。そして、自分や他人を責める気持ちをますます強くなり、つらい気持ちが増してきます。
この記事では、
- 自分を偽る原因
- 自分を偽るパターン(意識と行動)
について解説します。
最後まで読んでいただき、自分を偽ることを卒業し、気楽に楽しく生活してもらえたら嬉しいです♪
自分を偽る理由
自分を偽るとは、自分で自分の心をあざむくこと。自分の本心に反していると知りながら、それに対して無理して正当化することです。防御的機能のことで、自己欺瞞(ギマン)とも言われます。
自分の心を欺こうとする理由は、自分は何か足りないという不足感の感覚が強いためです。
不足感を埋めようと常に努力したり、自分や他人を責めたりする気持ちを持ちます。仕事の目標・成果や結果を自分の不足を埋めるために使う傾向にあります。
しかし、偽りの自分で生きていると、自分自身も偽りの自分に騙されていることになります。
”偽りの自分”に気づき、本当の自分に戻り、充実した明るい自分の人生を生きていきましょう.
自分を偽るパターン
自分を偽っている時の行動にはパターンがあります。自分を偽る行動は無意識によるものが多いです。
これからご紹介するパターンが、ご自身に当てはまっていないか確認されてみてください。
それぞれの行動パターンとその行動の理由を解説していきます。
①被害者意識を感じる
被害者意識とは、相手の発言や行動が自分を批判しているように感じる意識です。
この意識を持つ理由は、自分自身で何か不足があると感じ、自分を責める意識を持っていることにあります。
相手は一般的なことや意図が無いことを話していても、「相手は私を責めているのではないか?」「私の意見は批判されているのではないか?」と自分を責めていると感じます。そして、相手に対して警戒する状態になります。
相手の言葉や行動を素直に受け取ることができなくなります。
②マウンティングをする
マウンティングとは、自分の立場や地位、関係性を使って、相手の上に立とうとする行動です。
この行動の理由は、自己防御のために先に相手を攻撃すれば攻撃されないと思い、常に相手の上に立とうと考えるからです。
自分自身に対して「自分は本当は弱い」「本当はダメなところがある」という意識が根底にあります。この気持ちを悟られたくない、バカにされたくない、攻撃されそうだと感じ、先に攻撃する行動をしてしまいます。
マウントは相手に伝わる
マウンティングしようとする気持ちは相手に伝わます。
人間は相手が自分より上か下かの危険を察知するセンサーを持っています。同時に自分に対し、どういう意図で発言しているのかを察するセンサーも持っているからです。
③優秀さを証明しようとする
他人に対して良い成績や高い能力を示そうとします。
無意識に自分はまだまだ、どこか欠陥があるかもと思い「自分は認められていない」と思い込んでいることに原因があります。
過去に「努力して能力を高めてきた人」にこの傾向が高く出ます。無意識に「自分の能力を認めさせたい」と強く願っています。
本人は自覚がなく悪気もありません。常に「(自分のためではなく)相手のため」と考えています。しかし、奥には自分の承認欲求を満たしたい思いがあります。
承認欲求を満たしたい原因
自己の存在意義は、他人の評価によって満たされることに原因があります。本来、自分に自信を持つことができれば、他人の評価は必要ありません。
原因は、親に”条件付きの愛情”によって育てられ、期待に応えなければ愛情をもらえないと無意識に思考する傾向を形成したことにあります。この”条件付きの愛情”とは、お行儀の良い子、勉強のできる子など親の特別な期待のことを言います。
④尊敬されようとする
偽りの自己像が『尊敬されたい』を生み出し、批判されないことに最大の価値を見出します。
いくつかの意識が理由にあります。
- 常に「自分は尊敬されなければならない」という考えを強く持っている
- 部下などメンバーに「自分についてきてほしい」という思いが強い
- 相手を幸せにしてあげたい、やりがいを持たせてあげたいと言う気持ちが強く、「みんなを幸せにするのは自分の役割だ」と思う
相手から「尊敬されたい」「信頼されたい」「好かれたい」と受動的なモードになっている人が陥りがちな行動です。
例えば、指導する立場であっても部下に強く指導ができず、相手の反応に合わせ自分が嫌われないような指導をします。自分で状況を判断し、リスクを取って主体的に動くことができなくなります。
⑤偽りの明るい人を演じる
落ち込んだ時に、わざと明るい自分を演じる人のことです。
「先が見えない方がいい。本当の自分のあるべき姿が分からない方がいい」と無理矢理に不安を抑え込もうとする気持ちが原因にあります。
本来、落ち込むような状況になったら、それに伴い感情を感じ表に表します。悲しむ、焦るなど態度に現われます。そして、気持ちや状況を受け止め、気持ちを切り替え、明るい人に立て直していきます。
まとめ
この記事では、自分を偽るパターンを理由も含め解説してきました。
自分を偽る大きな原因は、自分に自信がないことです。自信のない自分も理解して信頼してあげることが、自分を偽ることへの卒業の一歩です。
本当の自分を引き出す方法についてはコチラの記事をご覧ください!
この記事は、秋山ジョー賢司著『不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術』を参考に書いてます.
気楽に楽しく生きていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪