「なぜ、私はこんなに疲れているんだろう…」
あなたは、そう感じたことはありませんか?
患者さんのために、同僚のために、夜勤や残業も頑張っている。
でも、ふとした瞬間に、「このままでいいのかな」という漠然とした不安が押し寄せてくる。
毎日が忙しすぎて、自分の「本当にやりたいこと」が何かもわからなくなってしまった。
看護師という仕事は、人の命を預かる、とても責任が重く、やりがいのある仕事です。
でも、その責任感の強さから、自分の気持ちを後回しにして、頑張りすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。
私もかつて、そうでした。
「良い看護師でいなきゃ」「誰かの役に立たなきゃ」
そう思って、無理をして、気づけば心が空っぽになっていました。
毎朝、仕事に行くのが億劫で、自分の心が悲鳴をあげていることに気づかなかったんです。
そんな時、「誰かの期待」に応えるのではなく、「自分軸」で働くことの大切さを知りました。
そして、自分の心の声に耳を傾けるようにしたところ、不思議と仕事が楽しくなり、ストレスが減っていったのです。
今回は、
と思います。
この記事を読み終える頃には、あなたの心が軽くなり、看護師としてのキャリアを、もっと自分らしく、もっと自由に歩んでいくためのヒントが見つかるはずです。
なぜ、看護師は「自分軸」を見失いがちなのか?
看護師という仕事は、人の命や健康を守る、とても尊い仕事です。
でも、だからこそ「自分軸」を見失いがちになる、ある理由があります。
「誰かのため」が「自分軸」を曇らせる
看護師の仕事は、「誰かのため」に尽くすことが中心です。
患者さんやそのご家族、医師や同僚など、多くの人のために働き、感謝されることは、大きな喜びとなります。
しかし、その「誰かのため」という意識が強くなりすぎると、自分の「やりたいこと」や「こうありたい」という気持ちを後回しにしてしまいがちです。
「患者さんが喜んでくれるなら、無理してでも頑張ろう」
「同僚が忙しいから、私が残業しよう」
このように、自分の心の声に蓋をしてしまうと、次第に「本当の自分」がわからなくなってしまいます。
無意識の「べき思考」が心を縛る
「良い看護師は、患者さんに寄り添うべきだ」
「ベテランナースは、弱音を吐くべきではない」
このような無意識の「べき思考」が、あなたの心をがんじがらめにしてしまいます。
そして、その「べき」から外れると、「私はダメな看護師だ…」と自分を責めてしまうのです。
「自分軸」で働くナースのキャリア戦略3つの秘訣
ここからは、「誰かの期待」から解放され、自分らしく働くための具体的な3つの秘訣をお伝えします。
秘訣1:【現状認識】「やりたいこと」ではなく「ワクワク」に注目する
「自分軸」で働くための第一歩は、あなたが心の底から「何にワクワクするか」を知ることです。
「やりたいこと」と聞くと、何か壮大なものを見つけなければいけないと感じてしまいますが、そうではありません。
- どんな患者さんと話している時に、心が弾むか?
- どんな業務をしている時に、時間を忘れるか?
- どんな知識を学ぶ時に、楽しいと感じるか?
これらの小さな「ワクワク」は、あなたの心が本当に求めていることを教えてくれる、大切なサインです。
もし見つからない場合は、逆に「どんな時に、心がモヤモヤするか?」と考えてみるのも良いでしょう。
秘訣2:【自分を大切にする】「NO」を言う勇気を持つ
「自分軸」で働くためには、自分の心を大切にすることが不可欠です。
「無理な頼みごとは断る」「疲れている時は休む」といった、当たり前のことを、当たり前に実践する勇気を持ちましょう。
小さな「NO」から始める
いきなり大きな頼みごとを断るのが難しければ、まずは、小さな「NO」を言う練習をしてみましょう。
「申し訳ないですが、今日は残業が難しいです」
「すみませんが、そのシフトは代われません」
断ることは、決して悪いことではありません。
あなたの「NO」は、相手への拒絶ではなく、自分を大切にするための「YES」です。
秘訣3:【行動】小さな一歩を踏み出す
「自分軸」が見つかったら、次は、そのために小さな一歩を踏み出すことです。
大きなキャリアチェンジでなくても大丈夫です。
- 興味のある分野の勉強会に参加してみる
- 部署異動の希望を上司に伝えてみる
- 副業として、好きなことを始めてみる
この小さな一歩が、あなたの人生のハンドルを、自分で握る感覚を教えてくれます。
「私にはどうせ無理」という心の声は、もう手放して大丈夫です。
「自分軸」で働く人生は、もっと自由で、もっと豊か
看護師として働く上で、「誰かの期待」に応えることは、素晴らしいことです。
でも、その前に、まず「自分」という一番大切な存在を、一番大切にしてあげてください。
「自分軸」で働くことは、決してわがままなことではありません。
あなたが心身ともに満たされ、幸せを感じながら働くことができれば、それは必ず患者さんや周りの人たちにも良い影響を与えます。
「完璧な看護師」を目指すのではなく、「幸せな看護師」を目指してみませんか?
その選択が、あなたの人生を、より豊かで、より自由なものへと変えてくれるはずです。
もっと自分らしいキャリアを築きたいあなたへ
この記事を読んで、「自分軸」で働くことに興味を持ったあなたへ、さらに詳しく学べる方法をご案内します。
▶「このまま看護師を続けていいの?」キャリア迷子を抜け出すための第一歩

