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「いい人」卒業おめでとう!自分を大切にしながら、温かい人間関係を築くための最終レッスン

キャリアと人間関係
この記事は約6分で読めます。

全4回のシリーズ「自分を守るためのバウンダリー入門」の最終回です。

このシリーズを通して、
【第1回】で、自分を縛る「バウンダ-リー」の不在に気づき、
【第2回】で、勇気を出して「NO」と伝える言葉を学び、
【第3回】で、人の顔色に振り回されない「自分軸」を育てました。

もうあなたは、以前のように、理不尽な頼みごとに心をすり減らしたり、他人の機嫌に一喜一憂したりすることは、格段に少なくなっているのではないでしょうか。

「いい人」を卒業したあなたが、これから築いていく人間関係は、これまでとは少し違う、新しい景色のはずです。

最終回となる今回は、

あなたが手に入れたバウンダリーという名の「心の羅針盤」を手に、
これから出会う人々や、本当に大切にしたい人々と、
どうすれば温かく、健全な人間関係を築いていけるのか。

そのための、最後のレッスンです。

この記事を読み終える頃には、あなたは「いい人」であることよりも、ずっと素敵で、幸せな関係性の築き方を知っているはずです。

「いい人」をやめた後に起こる、人間関係の“正直な変化”

まず、心構えとして知っておいてほしいことがあります。

あなたがバウンダリーを引き始めると、人間関係には、正直で、時には少しだけ胸が痛むような「変化」が訪れます。

① 静かに去っていく人、そして、深く繋がれる人

これまでのあなたが「無理な頼み」や「愚痴」をすべて受け入れてくれる存在だったとしたら、残念ながら、あなたの変化を快く思わない人もいるでしょう。

あなたの優しさに一方的に依存していた人は、静かに去っていくかもしれません。

最初は、寂しさや罪悪感を感じるかもしれません。

私にも、いつも愚痴ばかり話していた友人が、私が自分の意見を言うようになった途端、連絡をくれなくなった経験があります。

正直、とても寂しかったです。

でも、忘れないでください。

それは、あなたの人生から誰かがいなくなったのではなく、「あなたを大切にしない人が、自然といなくなった」だけ。健全なデトックスなのです。

そして、その空いたスペースには、あなたのバウンダリーを尊重し、ありのままのあなたを大切にしてくれる、本当に素晴らしい人々が、必ず現れます。

 

② 「対等な関係」への戸惑いと、心からの心地よさ

これまでのあなたは、常に「与える側」「助ける側」だったかもしれません。

しかし、健全なバウンダリーのある関係は、お互いに与え、与えられる「対等な関係」です。

最初は、相手に頼ったり、自分の弱さを見せたりすることに、ソワソワと落ち着かない気持ちになるかもしれません。

しかし、あなたが勇気を出して心を開くことで、相手も心を開いてくれる。

そんな、信頼と尊重に基づいた関係は、あなたがこれまで感じたことのないような、心からの安心感と、温かい心地よさを与えてくれるでしょう。

 

自分も相手も心地よい。新しい関係を育てる“3つの約束”

では、新しい世界の住人として、どんなコミュニケーションを心がければ良いのでしょうか。

これまでのレッスンの集大成として、3つの具体的な約束をご紹介します。

約束①:「NO」の先にある、最高の「YES」を伝えよう

バウンダリーを学ぶと、私たちは「NO」と言うことに意識が向きがちです。

しかし、本当に大切なのはその先。

あなたが、心から「YES」と感じる時に、その気持ちを惜しみなく、最高の笑顔で表現することです。

以前のあなた

(本当は乗り気じゃないけど…)
「…はい、やります…」(義務感のYES)

今のあなた

(気乗りしないことは断った上で)
「その仕事、すごく面白そう!ぜひ、私にやらせてください!」(心からのYES)

 

あなたの「YES」が、義務感からではなく、心からの喜びから発せられる時、その言葉には本物のエネルギーが宿ります。

周りの人は、あなたの「YES」を、以前よりもずっと信頼し、喜んでくれるようになるでしょう。

 

約束②:「お願い上手」になろう。一人で抱え込まない勇気

「いい人」は、人に頼るのが苦手です。

「迷惑をかけたくない」「できない人だと思われたくない」という思いから、何でも一人で抱え込んでしまいます。

しかし、健全な関係は、お互いに助け合うことで深まります。

あなたが心から困っている時、信頼できる相手に「助けてほしい」と伝えることは、「私は、あなたを信頼しています」という、最高のメッセージなのです。

【お願い上手の練習フレーズ】

  • 「ごめん、今ちょっと手が足りなくて…。もしよかったら、この部分だけ手伝ってもらえないかな?」
  • 「少しだけ、話を聞いてもらってもいい?あなたの意見が聞きたいな」

あなたが誰かを助けるように、あなたも誰かに助けてもらっていい。

その許可を、まず自分自身に出してあげましょう。

 

約束③:「感謝」と「尊重」を、惜しみなく言葉にしよう

自己犠牲に基づいていた関係ではなく、対等な関係だからこそ、「ありがとう」という言葉の価値が、何倍にも輝きます。

相手が何かをしてくれた時、それがどんなに小さなことであっても、「当たり前」だと思わず、具体的な言葉にして感謝を伝えましょう。

【感謝と尊重の練習フレーズ】

  • 「さっきは話を聞いてくれて、本当にありがとう。すごく心が軽くなったよ」
  • 「〇〇さんが手伝ってくれたおかげで、無事に間に合いました。さすがだね!本当に助かりました」

そして、相手があなたのお願いを断った時も、「そっか、忙しいのに無理言ってごめんね。

教えてくれてありがとう」と、相手のバウンダリーを尊重する言葉を忘れないように。

その誠実な姿勢が、お互いの信頼をさらに深めていきます。

 

卒業のあなたへ。本当の優しさとは

全4回にわたる「いい人」を卒業するための旅、本当にお疲れ様でした。

「いい人」をやめることは、決して「優しさを捨てる」ことではありません。

それは、これまで外側にばかり向けていた優しさのベクトルを、まず、何よりも先に、自分自身へと向けてあげること。

そして、自分というコップが心からの優しさと自己肯定感で満たされた時、その溢れた分で、周りの人を本当に大切にしていく、ということなのです。

自分の感情を大切にし、 罪悪感なく「NO」を伝え、 相手の課題と自分の課題を切り離し、 そして、本当に大切にしたい人とは、心からの「YES」と「感謝」で繋がっていく。

これが、あなたが手に入れた、新しい人間関係の築き方です。

あなたはもう、誰かの評価に振り回される、物語の脇役ではありません。 あなた自身の人生の、誇り高き主人公です。

「いい人」卒業、本当におめでとうございます。 ようこそ、あなたの、本当の人生へ!

 

【全4回】連載記事まとめ

この旅にご参加いただき、本当にありがとうございました。

いつでもこの場所に戻ってこれるように、全4回の連載記事をまとめました。あなたの人生の“お守り”として、これからもご活用ください。

 

 

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