「どうして私ばっかり…」という被害者意識から抜け出し、
頭の中の「内なる批判家」の声と上手に付き合う方法を学ぶ…。
「自己肯定感」のその先へ。旅の最終目的地「自己受容」とは?
自己肯定感と自己受容の、決定的なちがい
なぜ私たちは「ありのままの自分」を受け入れられないのか?
「短所は克服すべきもの」という社会のプレッシャー
「ネガティブはダメ」というポジティブ思考の罠
不完全な自分を丸ごと愛するための、3つの最後のレッスン
レッスン①:あなたの「短所」に、愛称をつけてあげる
- 心配性
→ 「危機管理能力が高い、石橋を叩く慎重派さん」 - 優柔不断
→ 「あらゆる可能性をじっくり考える、思慮深いカメさん」 - 飽きっぽい
→ 「好奇心旺盛で、新しい世界を見つける冒険家さん」
これは、あなたが「短所」というレッテルを貼っていたものに、別の角度から光を当てる「リフレーミング」という練習です。
ダメな部分だと思っていたものが、実はあなたの個性であり、魅力の一つなのだと気づくきっかけになります。
レッスン②:心の中の「ネガティブな感情」に、居場所をあげる
悲しみ、怒り、不安、嫉妬…。そんなネガティブな感情が湧き上がってきた時、無理に追い出そうとしたり、見ないふりをしたりしなくて大丈夫です。
感情は、あなたに何かを伝えに来てくれた、心からのメッセンジャーです。
ジャーナリングなどを通して、その感情の存在を、ただ静かに認めてあげましょう。
- 「そっか、今、私は不安なんだね。大丈夫だよ、ここにいていいよ」
- 「すごく悲しいんだね。我慢しなくていいんだよ」
感情は天気のようなもの。嵐が来ても、雨が降っても、ただその空模様を眺めるように、自分の感情と付き合ってみてください。
どんな感情も、あなたの大切な一部なのです。
レッスン③:「今日まで生きてきた自分」に、感謝の手紙を書く
これは、究極の自己受容ワークです。
完璧ではなかった自分、たくさん失敗してきた自分、周りと比べて落ち込んできた自分…。
それでも、今日この日まで、一生懸命にバトンをつないで生きてきてくれた、たった一人のあなた自身へ、感謝の手紙を書いてみましょう。
立派な文章でなくて構いません。
たった一言でもいいのです。
「今日まで、いろんなことがあったけど、生きててくれて本当にありがとう」
この言葉が、あなたの心の奥深くに届いた時、長年の自己嫌悪の氷が、じんわりと溶け出していくのを感じられるはずです。
まとめ:あなたは、あなたのままで、すでに完璧な存在です
自分を好きになるための、4回にわたる旅路。本当にお疲れ様でした。
- あなたの「短所」に、愛称をつけてあげる
- 心の中の「ネガティブな感情」に、居場所をあげる
- 「今日まで生きてきた自分」に、感謝の手紙を書く
- 自分を好きになる、とは
欠点のない、完璧な人間になることではありませんでした。
長所も短所も、光も影も、ポジティブな感情もネガティブな感情も、そのすべてが混ざり合っている、不完全で、だからこそ愛おしい「自分」という存在を、まるごと「これでいいんだ」と抱きしめてあげること。
もう、何者かになろうとしなくていいのです。
あなたは、あなたのままで、すでに完璧な存在なのですから。
この連載が、あなたの心を縛り付けていた鎖を解き放ち、あなたらしく輝くための、ささやかなきっかけとなったなら、これほど嬉しいことはありません。
【最後に】
4回にわたるトレーニングにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
このブログは、これからもあなたの心が少しでも軽くなるような、優しい止まり木であり続けたいと思っています。
またいつでも、羽を休めにいらしてくださいね。
あなたのこれからの人生が、あたたかい光に満ちたものであることを、心から願っています。
▶第1回:自己肯定感が低いあなたへ。「どうせ私なんて」を卒業する3つの習慣
▶第2回:「どうして私だけ…」と感じるあなたへ。被害者意識から抜け出す3つの心のスイッチ
▶第3回:もう「私なんて…」は言わない。自己否定グセを直す3つの優しいトレーニング
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▶「私には価値がない」と思ったら。自己肯定感を高めるセルフコーチング術