あなたの周りに、こんな人はいませんか?
- いつも穏やかで、自分の意見をしっかり持っている人。
- 周りがどんなに騒がしくても、楽しそうに自分のペースを貫いている人
- 人生の選択に迷いがなく、自信に満ちて見える人。
そんな「ブレない人」を見るたびに、「それに比べて私は…」と、心が少しザワついてしまう。
SNSで友達の投稿を見ては、「私だけ取り残されているかも」と焦ったり。
会議で周りの意見に流されて、本当は言いたいことが言えなかったり。
「みんなが良いって言うから」という理由で、本当は欲しくないものを選んでしまったり。
あなたはきっと、とても優しくて、周りの人との調和を大切にする方なのだと思います。
だからこそ、無意識のうちに他人の気持ちや評価を優先してしまい、自分の本当の気持ちが見えなくなってしまうのかもしれません。
でも、もし、あなたもあの人のように、周りの嵐の中でもどっしりと立ち、自分だけの花を咲かせることができるとしたら、どうでしょう?
その「ブレなさ」の秘密は、特別な才能ではありません。
それは、「自分軸」という、誰もが自分の中に持っている心のコンパスを、日々の習慣で育てているだけなのです。
そして、そのための最もシンプルで効果的な方法が「ジャーナリング」、つまり「書く」習慣です。
今回は、
あなただけの「自分軸」をしっかりと育てていくための、
具体的なジャーナリング習慣
についてお伝えします。
この記事を読み終える頃には、ブレない自分になるための確かな一歩を踏み出したくなっているはずです。
あなたはどっち?「自分軸」と「他人軸」の決定的な違い
「自分軸」という言葉はよく聞きますが、一体どういう意味なのでしょうか。
「他人軸」との違いを知ることで、今の自分の状態がよく分かります。
あなたの判断基準は、心の「内側」?それとも「外側」?
違いはとてもシンプルです。
物事を決めるときの「判断基準」がどこにあるか、ただそれだけです。
自分軸で生きる人
- 判断基準が自分の内側にある。
- 「私は、どうしたい?」
- 「私は、何が好き?」
- 「私は、どう感じる?」
- 自分の「好き」や「心地いい」という感覚を信じて選択する。
他人軸で生きる人
- 判断基準が自分の外側にある。
- 「みんなは、どう思う?」
- 「普通は、どうするべき?」
- 「あの人に、どう思われる?」
- 他人の評価や社会の常識に合わせて選択する。
あなたは、普段どちらの問いかけを自分にしていることが多いでしょうか?
なぜ「他人軸」だと心が疲れてしまうのか?
他人軸で生きていると、常にアンテナを外側に張り巡らせ、周りの期待に応えようと頑張ってしまいます。
それは、心のエネルギーを絶えず消耗している状態。心が休まる暇がありません。
そして何より、他人の基準で選び続けた結果、
「本当に私がやりたかったことって、何だっけ?」と、
自分の人生なのに、自分が主人公ではないような虚しさを感じてしまうのです。
なぜ「ジャーナリング」が自分軸を育てるのに最適なのか?
自分軸を育てるには、「自分との対話」が不可欠です。
そして、「書く」という行為は、その対話を最も効果的に深めてくれる最高のツールなのです。
理由1:自分の「本音」と向き合える安全な場所だから
誰にも見せる必要のないノートの上では、あなたは世界で一番自由です。
「こんなこと考えちゃダメだ」というフィルターを外して、心の奥底にあるドロドロした感情も、キラキラした願いも、すべて正直に書き出すことができます。
理由2:思考が「見える化」され、自分の価値観に気づけるから
頭の中でモヤモヤと考えているだけでは気づけなかったことも、文字にして書き出すことで、「ああ、私はこんなことを大切に思っていたんだな」と客観的に認識できます。
点と点だった思考が線で繋がり、あなただけの価値観という地図が見えてくるのです。
理由3:続けることで「自分との対話」が習慣になるから
毎日少しでもジャーナリングを続けると、「自分はどう感じた?」と心に問いかけることが当たり前になります。
この日々の対話の積み重ねが、自分への理解と信頼を深め、揺るぎない「自分軸」という土台を築き上げてくれます。
ブレない自分になる。「自分軸」を育てるジャーナリング3つのステップ
さあ、ここからは具体的なワークに入りましょう。難しく考えず、遊び感覚でノートに書き出してみてください。
ステップ1:【感じる】自分の「好き・嫌い・心地いい」を集める
自分軸の土台は、思考よりもまず「感情」です。
あなたが何を感じるか、そこに嘘はつけません。まずは、自分のセンサーを取り戻す練習から始めましょう。
ワーク:「今日の小さな好き・嫌い・心地いいリスト」を作る
1日の終わりに、今日感じたことを書き出してみましょう。どんな些細なことでも構いません。
(例)
- 好き:
コンビニの淹れたてコーヒーの香り、夕暮れの空の色 - 嫌い:
レジの長い行列、急な雨 - 心地いい:
お風呂上がりのふかふかのタオル、好きな音楽を聴いている時間
このリストは、あなたの「心の取扱説明書」の1ページ目になります。
ステップ2:【深掘り】「なぜそう感じたのか?」を問いかける
感情のリストができたら、その中から一つ選んで、なぜそう感じたのかを少しだけ深掘りしてみましょう。
ここからあなたの「価値観」が見えてきます。
ワーク:「なぜ?」を繰り返してみる
(例)「好きな音楽を聴いている時間が心地いい」
- なぜ?
→ 誰にも邪魔されない一人の時間だから。 - なぜ一人の時間が大切?
→ 自分のペースで物事を考えられるから。 - なぜ自分のペースが大切?
→ 焦らず、自分らしくいられるから。
ここまで深掘りすると、「自分らしさ」や「自分のペース」を大切にしたい、というあなたの価値観が見えてきませんか?
ステップ3:【選択する】「本当の私は、どうしたい?」と問いかける
最後は、日常生活の中で「自分軸」を使う練習です。
いきなり大きな決断で試す必要はありません。日々の小さな選択の場面で、心に問いかけるクセをつけることが大切です。
ワーク:選択の場面で、心の中で立ち止まってみる
(例)友人から食事に誘われた時…
- (他人軸の声:「断ったら悪いかな」「付き合いも大事だしな…」)
- (自分軸の問いかけ:「本当の私は、今行きたい?それとも疲れているから休みたい?」)
そして、心に浮かんだ「本音」をノートにメモしてみましょう。
すぐに行動に移せなくても大丈夫。まずは「本当はこう思っているんだな」と、自分の本音に気づいてあげるだけで、大きな一歩です。
まとめ:自分軸とは、あなただけの「幸せのコンパス」
周りに振り回される生き方は、他人の地図を頼りに、知らない土地をさまようようなものです。それでは、いつまで経ってもあなただけの宝物にはたどり着けません。
「自分軸」を育てることは、わがままになることではありません。
それは、自分だけの「幸せのコンパス」を手に入れること。
自分が進むべき方向がわかるから、心に余裕が生まれ、他人とも健全で心地よい関係を築けるようになるのです。
今日から始めるジャーナリング習慣は、そのコンパスを磨き上げるための、あなただけの時間です。
すぐにブレない自分になれなくても、全く問題ありません。
一歩ずつ、自分を知る旅を楽しむように、ノートとの対話を続けてみてください。
書くたびに、あなたはもっと自由で、もっとあなたらしく輝いていくはずです。
自分軸を育て、もっと自分らしい人生を送りたいあなたへ
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