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自分を優先するのは「わがまま」?罪悪感を手放し、自分軸で後悔しない生き方を選ぶための3つの習慣

心の余白とセルフケア
この記事は約8分で読めます。

前回の記事では、
周りの評価に振り回される「他人軸」から抜け出し、
自分の内なる声に従う「インサイド・アウト・シフト」という思考法
をお伝えしました。

 

あなたはもしかしたら、勇気を出して、自分の心の声に「小さなYES」を出す練習を始めてくれたかもしれませんね。

「今日のランチは、本当に食べたかった生姜焼き定食を選べた」
「乗り気じゃなかった誘いを、勇気を出して断れた」

その小さな一歩は、あなたの人生の主導権を自分の手に取り戻すための、何よりも尊い一歩です。

しかし、いざ「自分軸」で歩み始めると、多くの人が新たな「壁」にぶつかります。

あなたの心の中に、こんな声が聞こえてきませんか?

「自分の気持ちを優先するなんて、ただのワガママなのではないだろうか…」 「本当のことを言ったら、相手を傷つけたり、嫌われたりするかもしれない…」

私自身、初めて友人の誘いを「疲れているから」と断った後、丸一日「自分はなんて自己中心的なんだろう」と罪悪感で胸がいっぱいになったことを、今でも鮮明に覚えています。

そう、自分らしくいようとすればするほど、「罪悪感」と「対人関係への恐れ」という、2つの大きなブレーキがあなたの心を強く締め付けてくるのです。

今回の第3回では、

このブレーキを乗り越え、
揺ぎない「自分軸」を確立するための、
具体的な方法

についてお伝えします。

この記事を読み終える頃には、あなたは罪悪感や恐れを手放し、「自分の人生の主役は、自分でいいんだ」という確信を持って、後悔しない生き方への道を力強く歩み始めているはずです。

【重要】「自分軸」と「わがまま」の、たった一つの決定的な違い

自分軸で生きようとする時に、多くの人が最初にぶつかるのが「これって、ただのワガママじゃないの?」という自己嫌悪です。

特に、これまで周りのために頑張ってきた心優しいあなたほど、自分を優先することに強い罪悪感を覚えてしまいます。

 

しかし、断言します。

「自分軸」と「わがまま」は、似ているようで、全くの別物です。

その最大の違いは、「他者への尊重があるかどうか」です。

自分軸で生きる人

自分の気持ちや価値観を大切にすると同時に、相手にも、相手の気持ちや価値観がある」ことを理解し、尊重します。

自分の意見は伝えますが、相手にそれを強制したり、変えようとしたりはしません。

私もOK, あなたもOK

わがままな人

自分の欲求や都合を最優先し、「相手が自分に合わせるべきだ」と考えます。

自分の思い通りにならないと、不機嫌になったり、相手を責めたりします。

私だけOK

 

もう一つの大きな違いは、「自分の選択に責任を持つかどうか」です。

自分軸で生きる人

自分の意志で選択し、その結果がどうであれ、「自分が選んだことだから」と責任を引き受けます。

わがままな人

自分の要求が通らないと、「〇〇してくれない、あなたのせいだ」と、責任を他人に押し付けます。

 

自分軸 わがまま
視点 自分と他人、両方を尊重する
(私もOK, あなたもOK)
自分だけを優先し、
他人をコントロールしようとする
(私だけOK)
行動基準 自分の内なる価値観や気持ち その時の気分や欲求
責任 自分の選択と結果に、
自分で責任を持つ
自分の思い通りにならないことを、
他人のせいにする

こうして見ると、全く違うものであることがわかりますよね。

あなたが、あなた自身を大切にすることは、決してわがままなことではないのです。

 

揺るぎない「自分軸」を確立する3つの習慣

「自分軸」と「わがまま」の違いが理解できたら、次はいよいよ、日々の生活の中で自分軸を育て、確立していくための具体的な習慣を身につけていきましょう。

習慣①:「嫌なことリスト」を作り、自分の「心の領土」を知る

「自分が何をしたいかわからない…」という人は、まず「自分が何をされたら嫌なのか」を明確にすることから始めてみましょう。

「好きなこと」を見つけるよりも、「嫌なこと」を見つける方が、実は簡単だったりします。

ノートを用意して、あなたが「これだけはされたくない」「これをされると心がザワつく」ということを、正直に書き出してみてください。

  • 約束の時間に、何の連絡もなく遅れてこられること
  • 自分の容姿や持ち物について、許可なく批評されること
  • プライベートな質問を、根掘り葉掘り聞かれること

このリストは、あなたの「心の領土(バウンダリー)」を示す大切な地図になります。

どこまでが自分のテリトリーで、どこからが他人のテリトリーなのか。

この線引きが明確になることで、あなたは自分を守り、何を大切にすべきかが見えてきます。

 

習慣②:「小さなNO」を、理由を添えて伝える練習をする

心の領土がわかったら、次はその線を越えてこようとする人に対して、「小さなNO」を伝える練習です。

ここでのポイントは、「クッション言葉+理由+代替案」をセットにして、優しく、でもハッキリと伝えること。

これは、前回の「バウンダリー」シリーズでも練習しましたね。

 

【練習例:疲れているのに、同僚から飲みに誘われた時】

❌ これまでの自分(他人軸)

「あ、はい…行きます…」
(本当は行きたくないのに、断れずについていく)

✅ 今の自分(自分軸)

誘ってくれてありがとう!(クッション言葉)
でも、今日は少し疲れが溜まっているから、先に帰るね。(理由)
また来週、元気な時にぜひ行きたいな!(代替案)」

 

相手への感謝を伝えつつ、自分の状態を正直に話す。
そして、関係を続けたいという意思を示す。

この練習を繰り返すことで、「NOと言っても、大丈夫なんだ」という成功体験が積み重なり、罪悪感なく自分を優先できるようになっていきます。

 

習慣③:自分だけの「聖域(サンクチュアリ)」を持つ

他人軸で生きてきた人は、自分の時間をすべて、仕事や家族など「誰かのため」に使いがちです。

自分軸を確立するためには、意識的に、誰にも邪魔されない、自分だけのための「聖域(サンクチュアリ)」を持つことが不可欠です。

それは、大げさなものである必要はありません。

 

  • 1日15分、好きな音楽を聴きながら、何も考えずにコーヒーを飲む時間
  • 週に一度、近所のカフェで1時間だけ読書をする時間
  • 寝る前に5分だけ、好きな香りのアロマを焚いてストレッチをする時間

大切なのは、その時間を「自分との大切な約束」と位置づけ、何よりも優先することです。

この「聖域」で自分の心と体を満たしてあげる習慣が、「私は、大切にされる価値のある存在だ」という自己肯定感の土台を、力強く育ててくれます。

 

まとめ:あなたの人生の主役は、あなた自身

今回は、

自分軸で生きようとする時に訪れる「罪悪感」や「恐れ」の正体を解き明かし、それを乗り越えて揺るぎない自分軸を確立するための3つの習慣

についてお伝えしました。

自分軸を確立する、ということは、決して周りの人を無視して、孤立することではありません。

むしろ、逆です。

あなたが自分の足でしっかりと立ち、
自分を心から大切にできるようになることで、
初めて、他人のことも本当の意味で尊重し、
対等で健やかな人間関係を築いていくことができるのです。

 

忘れないでください。

あなたの人生の主役は、他の誰でもない、あなた自身です。

あなたは、自分の人生という舞台で、どんな物語を紡いでいきたいですか?

 

誰かの脚本通りに演じるのは、もうおしまいにしましょう。

今日、この瞬間から、あなた自身の言葉で、あなた自身の物語を始めていいのです。

 

【連載】「誰かの人生」を卒業!自分の物語を始めるための思考リセット術

▶︎ 次回予告:いよいよ最終回!あなたの人生の「羅針盤」の見つけ方

さて、これであなたは、思考のクセに気づき、自分軸へとシフトし、そしてそれを確立するための具体的な方法を学びました。

では、自分軸で歩き出したその先、あなたは一体どこへ向かえば良いのでしょうか?

いよいよ次回は、このシリーズの最終回です。

第4回【未来を描く】では、あなたの人生の「行き先」を照らし出す、あなただけの価値観という名の「羅針盤」を見つける方法について詳しくお伝えします。

 

後悔しない生き方の、最後の仕上げです。ぜひ、楽しみにお待ちください。

 

【全4回】「誰かの人生」を卒業!自分の物語を始めるための思考リセット術

  • 第1回:【思考のクセに気づく】 「頑張っても報われない」原因はこれだった!思考のクセに気づく内観法
  • 第2回:【他人軸から抜け出す】「どう思われるか」が口ぐせのあなたへ。他人軸から抜け出し、人生の主導権を取り戻す3ステップ
  • 第3回:【自分軸を確立する】自分を優先するのは「わがまま」?罪悪感を手放し、自分軸で後悔しない生き方を選ぶための3つの習慣 (←イマココ)
  • 第4回:【未来を描く】 人生を変える!「思考の羅針盤」の見つけ方

 

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