「周りから『いい人だね』って言われるけど、なんだか疲れてしまう…
無理して相手に合わせてしまったり、自分の気持ちを後回しにしてしまったり。そんな「いい人」でいることに、息苦しさを感じていませんか?
「いい人」でいようと頑張りすぎると、自分の心がどんどんすり減ってしまいます。しかし、嫌われたくない、期待に応えたいという気持ちから、なかなか抜け出せないものですよね。
今回は、
をご紹介します。
なぜ「いい人」をやめられないのか?
「いい人」でいることをやめられないのは、あなたが弱いからではありません。
健全な境界線(バウンダリー)の引き方を知らないだけかもしれません。
- 他人の評価を気にしすぎる
「断ったら嫌われる」「この人はこう思っているはずだ」と、他人の目を気にしすぎて、自分の気持ちを抑え込んでしまいます。 - 自己犠牲が当たり前になっている
自分の時間や労力を犠牲にしてでも、相手に尽くしてしまう癖がついています。
健全なバウンダリーとは、「自分はここまで。これ以上は相手の領域」という明確な線のことです。
これが曖昧だと、他人の問題に過剰に踏み込んでしまったり、逆に自分の領域を侵されてしまったりします。
健全な人間関係を築くためのバウンダリーレッスン
バウンダリーは、今日から練習を始めることができます。
以下の3つのステップで、少しずつ自分を守る力を身につけましょう。
ステップ1:「自分の感情」に耳を傾ける
何か頼まれたり、誘われたりした時に、まず自分の心に「今、どう感じている?」と問いかけてみましょう。
- 「本当は疲れていて、ゆっくり休みたい…」
- 「このお願いは、私のキャパシティを超えているな…」
- 「この話、聞いていると心がざわつく…」
自分の感情に気づくことが、健全なバウンダリーを引くための第一歩です。この「心の声」を無視せず、大切にすることが重要です。
ステップ2:「NO」に罪悪感を感じない
「NO」と言うことは、相手を拒否することではありません。
自分の心と体を守るために必要なことです。
- 例
- 誘われた時:
「ありがとう、声をかけてくれて嬉しい。でも、その日は用事があってごめんね。」 - 頼まれた時:
「ごめんね、今ちょっと手が離せなくて…。」
- 誘われた時:
「〜したいんだけど、できない」というスタンスで、相手を尊重しつつ、自分の意思を伝えましょう。この時、過剰な理由を説明する必要はありません。
ステップ3:「他人の問題」と「自分の問題」を分ける
友人が悩んでいる時、その問題をすべて自分が解決しようとしていませんか?
それは、他人の領域に踏み込んでいる状態です。
- 例
- 境界線が曖昧:
「〇〇さんが困っているから、私が何とかしてあげないと!」 - 境界線が明確:
「〇〇さんは今、つらい気持ちなんだな。私にできるサポートはするけど、最終的に問題を解決するのは〇〇さん自身だ。」
- 境界線が曖昧:
このように、相手の問題を「自分の問題」として引き受けないことで、過度な負担から解放されます。
まとめ
「いい人」を卒業することは、優しさを捨てることではありません。
自分自身を大切にすることで、心に余裕が生まれ、結果的に相手ともより良い関係を築けるようになります。
罪悪感なく「NO」を伝え、
他人の問題に過剰に介入しない。
このバウンダリーレッスンを続けることで、あなたは自分らしくいられる、健全な人間関係を手に入れることができるでしょう。