「どうして、私ばかりこんな目に遭うんだろう…」
仕事で失敗した時。
人間関係がうまくいかない時。
思い通りにならない出来事が起きた時。
あなたは、そう感じて心が重くなることはありませんか?
まるで、自分だけが不運の主人公になってしまったような気持ち。
人生という舞台の上で、脚本家でも監督でもなく、ただ翻弄される「被害者」として立たされているような、無力感。
あなたはきっと、真面目で、責任感が強い方なのだと思います。
だからこそ、うまくいかないことがあると、「自分のせいだ」と自分を責めたり、逆に「あの人のせいだ」「環境が悪かった」と周りのせいにして、心を守ろうとしてしまうのかもしれません。
かつての私も、そうでした。
何かがうまくいかないたびに、いつも誰かや何かのせいにして、一時的に心を楽にさせていました。
でも、根本的な問題は何も解決せず、また同じような出来事を繰り返してしまうのです。
そんな時、ある考え方に出会い、気づいたんです。
「人生のハンドルは、他の誰でもなく、自分で握ることができる」のだと。
今回は、
自分の人生を自ら創り出す「創造者」へと変わっていったのか。
そのための具体的な「内観ワーク」を3つのステップ
でお伝えします。
この記事を読み終える頃には、あなたの心が少し軽くなり、人生の主導権を自分自身で握るための、確かな一歩を踏み出せるはずです。
あなたの心を縛る「被害者意識」の正体とは?
まず、「被害者意識」とは一体何なのでしょうか。
それは、「自分は、周りの環境や他者の影響によって、不幸になっている」と考える心の状態です。
この考え方が、知らず知らずのうちにあなたの心を蝕んでいきます。
なぜ心が疲れてしまうのか?「責任転嫁」という鎖
「被害者意識」を持つ人は、うまくいかないことの原因を、自分以外のものに求めがちです。
「あの人が協力してくれなかったから、失敗したんだ」
「あの時、あんなことがなければ、私はもっと幸せだったはずなのに…」
誰かや何かのせいにすれば、その瞬間は「自分は悪くない」と思えて、少し楽になるかもしれません。
しかし、その代わりに、あなたは「自分の人生を自分でコントロールできない」という無力感を抱え込むことになります。
それはまるで、他人に自分の人生のハンドルを握らせてしまっているような、とても不安定な状態なのです。
無力感が奪ってしまう「行動する力」
「どうせ私にはどうすることもできない」という無力感は、未来を変えるための「行動する力」を奪ってしまいます。
「何をしても無駄だ」「どうせまた失敗する」と考えることで、新しい挑戦を避け、現状維持を選んでしまう。
これでは、いつまでたっても望む未来は手に入りません。この悪循環から抜け出すことが、人生を変える第一歩なのです。
「被害者」から「創造者」へ。人生の主導権を取り戻す内観ワーク
ここからは、「被害者意識」から卒業し、自分の人生を自ら創り出す「創造者」になるための具体的な内観ワークを3つのステップでご紹介します。
ノートとペンを用意して、あなたの心と静かに向き合ってみましょう。
ステップ1:【現状認識】出来事を「事実」として受け止める
「被害者意識」を手放すための最初のステップは、うまくいかない現状を、誰かのせいにすることなく、ただの「事実」として客観的に受け止めることです。
ワーク:感情を抜きにして「何が起きたか?」を書き出す
最近あなたが「ツイてないな」「あの人のせいだ」と感じた出来事を一つ思い出してください。
そして、その出来事について、自分の感情や解釈を一切含めず、「事実だけ」を書き出してみましょう。
(例)
- NGな書き方
:「上司が私の意見を無視して、理不尽に叱責してきた」 - OKな書き方
:「会議で意見を述べた。その後、上司に個別に呼ばれ、言葉遣いについて指摘を受けた」
このワークの目的は、自分を責めることではありません。
出来事と感情を切り離し、「ただ、そういうことが起きたんだな」と冷静に状況を把握することです。
ステップ2:【自己責任】「自分にできること」に焦点を当てる
事実を冷静に受け止めたら、次はその状況の中で「自分にできること」は何かを探してみましょう。
「他人」と「過去」は変えられませんが、「自分」と「未来」は今この瞬間から変えることができます。
ワーク:「では、今の自分に何ができるだろう?」と問いかける
ステップ1で書き出した「事実」に対して、「では、この状況を少しでも良くするために、今の自分にできることは何だろう?」と問いかけてみましょう。
どんなに小さなアクションでも構いません。思いつくままに書き出してみてください。
(例)「上司に言葉遣いを指摘された」という事実に対して…
- なぜ指摘されたのか、具体的な理由をもう一度冷静に考えてみる。
- 信頼できる先輩に、会議での発言について客観的な意見を聞いてみる。
- 次回の会議では、結論から話すように意識してみる。
- ビジネスコミュニケーションの本を読んでみる。
「どうすることもできない」と思っていた状況でも、必ず「自分にできること」は見つかります。この視点を持つことが、「創造者」への大きな一歩です。
ステップ3:【未来創造】「どうなりたいか?」を明確にする
人生の主導権を握る上で最も大切なことは、「自分がどんな人生を創りたいのか」を明確にすることです。
「こうなったら嫌だ」という未来ではなく、「こうなったら嬉しい!」という未来を具体的にイメージしてみましょう。
ワーク:「理想の自分なら、どう行動するだろう?」とイメージする
あなたが心から「こうなりたい」と憧れる、理想の自分を想像してみてください。
その理想の自分なら、今のこの状況で、どのように考え、どのように感じ、どのように行動するでしょうか?
(例)理想の自分=「仕事に自信を持ち、周りから信頼されている自分」なら…
- 上司からの指摘を、自分を成長させるためのアドバイスとして前向きに受け止めるだろう。
- 落ち込むだけでなく、次に活かすための具体的な行動計画を立てるだろう。
指摘してくれた上司に、改めて感謝を伝えるかもしれない。
この未来のイメージは、あなたの行動を支える強力な羅針盤となります。
あなたは、その未来を創り出すために、今、何をすべきかが見えてくるはずです。
まとめ:あなたの人生の脚本家は、あなた自身
あなたの人生は、決して誰かや何かが与えてくれるものではありません。
あなたが、一歩一歩、自分の意志で創り上げていくものです。
「被害者意識」は、あなたの人生のハンドルを他人の手に委ねてしまう考え方です。
一方、「創造者意識」は、あなたが自分の人生の「脚本家」であり「監督」であると知ること。
過去は変えられませんが、過去に対する解釈と、未来に対する行動は、今この瞬間から変えることができます。
そして、その小さな変化の積み重ねが、あなたの人生を大きく変えていくのです。
さあ、今日から、あなたの人生の物語を、あなた自身の手で描いていきませんか?
もっと深く自分と向き合い、自分らしい人生を歩みたいあなたへ
この記事を読んで、「創造者」としての一歩を踏み出したいと感じたなら、こちらの記事もきっとあなたの助けになるはずです。
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