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「私なんて…」が口ぐせのあなたへ。落ち込んだ時に読み返す、自分だけの「強みノート」の作り方

心の余白とセルフケア
この記事は約11分で読めます。

全4回でお届けしてきた「自分探しの旅」、いよいよ最終目的地に到着です。

ここまで、本当にお疲れ様でした。

私たちは、この旅を通して、
【第1回】で、自分がいる「現在地」を知り、
【第2回】で、心に眠る「宝物」を探すための質問を学び、
【第3回】で、人生の「羅針盤(価値観)」
を見つけました。

あなたはもう、自分が何者かわからずに立ち尽くしていた、旅の始まりの頃のあなたではありません。

自分だけの地図とコンパスを手に、自分の足で、自分の道を歩み始めた、勇敢な探検家です。

しかし、どんなに優れた探検家でも、長い旅路では、予期せぬ嵐に見舞われたり、道に迷って不安になったりすることがありますよね。

「やっぱり、私なんてダメなんだ…」
「あんなに決意したのに、また同じ失敗をしてしまった…」

そんなふうに自信を失い、心が折れそうになる瞬間に、あなたを力強く励まし、再び立ち上がらせてくれるもの。

それが、今回のテーマである、あなた自身の「強みです。

最終回となる今回は、

この旅の最後に、あなたに一生モノの「お守り」を創る方法

をお伝えします。

それは、落ち込んだ時にいつでも読み返せる、あなただけの「強みノート」です。

この記事を読み終える頃には、あなたは自分の中に眠る、数えきれないほどの素晴らしい「強み」に気づき、どんな時も自分を信じられる、揺るぎない自己肯定感を手に入れているでしょう。

なぜ私たちは、自分の「強み」にだけ気づけないのか?

不思議なことに、私たちは他人の長所はすぐに見つけられるのに、自分のこととなると、途端にわからなくなってしまいます。

一体なぜなのでしょうか?

「できていないこと」に注目してしまう、脳のクセ

私たちの脳は、本能的に「できている9のこと」よりも「できていない1のこと」にばかり目がいってしまいます。

謙遜を美徳とする、文化的な影響

「いえいえ、私なんて全然です」と謙遜しすぎると、いつの間にか「自分には何の取り柄もない」と、本気で思い込んでしまいます。

「強み」とは、特別な才能だという大きな思い込み

「強み」と聞くと、誰もが認めるような、華々しい才能をイメージしていませんか?

しかし、本当の「強み」とは、そんなに大げさなものではありません。

 

本当の強みとは、
あなたが「当たり前すぎて、無意識にできてしまうこと」

あなたにとっては息をするのと同じくらい自然なことが、他の人にとっては、お金を払ってでも手に入れたい、素晴らしい才能だったりするのです。

 

【実践ワーク】あなただけの「強みノート」を作る3つのジャーナリング

さあ、いよいよあなたの「強み」を発見するための、最後のワークを始めましょう。

これまでの旅で使ってきたノートの、新しいページを開いてください。

このページが、これからあなたの心を支えるお守りになります。

ジャーナリング①:「当たり前にできること」から強みを発見する

まずは、あなたにとって「当たり前」すぎて、強みだと気づいていない才能を掘り起こします。

次の質問に、思いつくままに答えてみてください。

友人や家族から、よく「お願い」されたり、「相談」されたりすることは何ですか?

(例:旅行の計画、PCの設定、ただ話を聞いてほしい…)

→ それは、あなたの「計画力」「問題解決能力」「傾聴力」という強みです。

 

あなたがやると、なぜか物事がスムーズに進むことは何ですか?

(例:初対面ばかりの場でも自然と会話が生まれる、複雑な話をわかりやすく整理できる…)

→ それは、あなたの「調和性」「要約力」「コミュニケーション能力」という強みです。

 

ジャーナリング②:「乗り越えた過去」から強みを掘り起こす

あなたの強みは、楽しかった経験の中だけにあるのではありません。

辛かったり、苦しかったりした経験の中にこそ、ダイヤモンドのように輝く強みが眠っています。

  • これまでの人生で、最も困難だった、あるいは辛かった経験は何ですか?
  • その時、あなたはどうやってその状況を乗り越えましたか?
  • その経験を通して、あなたは何を学び、どんな力がつきましたか?

【私の例】

私は以前、仕事で大きな失敗をして、会社にいられなくなるほど落ち込んだことがあります。

毎日自分を責め続けましたが、最終的に、信頼できる上司に正直にすべてを打ち明け、助けを求めました。

→ この経験から、私は「誠実さ」「一人で抱え込まない勇気」「人の助けを借りる力」という、人生で最も大切な強みを学びました。

 

それは、あなたの「共感力」「忍耐力」「回復力(レジリエンス)」という、何物にも代えがたい強みです。

 

ジャーナリング③:「短所」を「強み」にリフレーミング(言い換え)する

あなたが「これは私のダメなところだ…」と思っている短所。

実は、それこそがあなたの強みの「原石」なのです。

見方(フレーム)を変えるだけで、石ころは宝石に変わります。

 

自分の短所だと思うことを書き出し、その隣に、ポジティブな言葉で言い換えてみましょう。

あなたが思う「短所」 リフレーミング後の「強み」
心配性で、いつも不安 慎重で、危機管理能力が高い
頑固で、融通が利かない 意志が強く、信念を貫く力がある
飽きっぽくて、長続きしない 好奇心旺盛で、新しいことへの挑戦が得意
人見知りで、口下手 思慮深く、一対一の関係を大切にする
優柔不断で、決断が遅い 多角的に物事を捉え、ベストな選択をしようとする

どうでしょうか。

あなたの短所が、なんだか愛おしく、頼もしいものに見えてきませんか?

 

まとめ:あなたは、あなたのままで素晴らしかった

全4回にわたる、長い自分探しの旅。

本当にお疲れ様でした。

私たちは、

自分が誰だかわからないという霧の中から出発し、
心の地図を広げ、
価値観という羅針盤を手にし、
そして今日、あなたという船が、
どれほど頑丈で、
素晴らしい性能を持っているか(=強み)

を知ることができました。

自分探しの旅とは、今いる自分とは違う「完璧な誰か」に変身することではありません。

それは、「なんだ、私は、私のままで、こんなにも素晴らしかったんだ」と、ありのままの自分を、深く、温かく、受け入れてあげるプロセスです。

 

今回作成した「強みノート」は、その自己受容の証であり、これからのあなたの人生を照らす、力強い光となるでしょう。

落ち込んだ時、自信をなくした時、いつでもこのノートを開いてください。

そこには、あなたがこれまで乗り越えてきた困難の記憶と、あなただけが持つ、数えきれないほどの素晴らしい才能が、キラキラと輝いているはずです。

 

忘れないでください。

あなたの人生の物語の主人公は、あなたです。

そして、その主人公は、あなたが思っている以上に、ずっと強く、優しく、美しいのです。

 

この旅は、ここで終わりではありません。

ここからが、あなただけの物語の、本当の始まりです。

 

【全4回】「私は何者?」に答える。自分探しの旅・完全ガイド

この旅にご参加いただき、本当にありがとうございました。

いつでもこの場所に戻ってこれるように、全4回の連載記事をまとめました。

あなたの人生の“旅の記録”として、これからもご活用ください。

 

あなたの物語を、さらに輝かせたいあなたへ

この連載を通して、自分と向き合うことの楽しさや大切さに気づき、ご自身の物語を紡いでいく決意をされたあなたへ。

もし、もっと深く自分を知り、人生を思い通りに創造していきたいと感じているなら、私が心を込めて執筆したKindle書籍が、きっとあなたの力になります。

▼ まずは自分の感覚に自信を持ちたいあなたへ

『その感覚、信じていいよ: 願いが叶いはじめる、直感の使い方』

▼ 自分の「才能」としての直感タイプを知りたいあなたへ

『9タイプでわかる!あなたの第6感診断』

▼ 直感力を磨く、具体的な実践方法を知りたいあなたへ

『その直感、信じていいよ: “直感の受け取り方”ガイド』

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