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本「愛するということ」⑤ 【愛は落ちるものはない】を解説

愛するということ エーリッヒフロム 恋愛
この記事は約6分で読めます。

愛することを理解するため、2020年出版のエーリック・フロム著 改訳・新装版「愛するということ」を解説しています.

今回のテーマ

第2章 愛の理論から
【愛は落ちるものではない】

 

愛は落ちるものではなく「みずから踏み込む」のもので、愛をもらうことではなく「与えること」です!

愛を学んで愛し愛され上手になっていきましょう♪

 

愛することを理解するため,2020年出版のエーリック・フロム著 改訳・新装版「愛するということ」をもとに解説しています.

↓ 孤独を克服する方法を解説しています!
④【孤独を克服する方法は愛】を解説

 

愛の理論 【愛は活動】 要約・解説

前回、孤独を克服する方法についてご紹介しました.

人間の強い欲求である孤立を克服する完全な答えは愛です.そして、成熟した愛は自分の全体性と個性を保ったままでの結合です.

愛は人間の中にある能動的な力とご説明しました.

つまり、愛は活動であると筆者は述べられています.

今回、愛は活動であるかをご紹介していこうと思います!
なぜ落ちるものではなく、踏み込むものなのか理解できると思います.

 

活動とは

活動とは、エネルギーを費やし、現状に変化を与える行為を言います.

今回は、①一般的な活動  ②魂の活動  ③感情面からの活動をご紹介していきます.

一般的な活動について

一般的な活動というのは、事業活動,学問を学ぶ,工場での作業,スポーツをするなどの事を言います.

これらの活動の共通点は、達成すべき目標が自分の外側にあり、自分の外にある目的のためにエネルギーを注ぎます.そして、活動に動機が含まれていません.

例えば、仕事に没頭する理由(動機)を例にご説明します.

多くの人が仕事に没頭する理由が『強い不安や孤独感を隠すため』『成功したいなど野心や金銭欲のため』です.

この状態は、情熱の奴隷となっています.

一見すると、自分の意志で行動しているように見え能動的な行動のようです.しかし、本当は受動的で、意志はなく、駆り立てられるように行動をしています.

達成すべき目標が、自分の外側にあり、自分の外にある目的のためにエネルギーを注ぐというわけです.

 

魂の活動

魂の活動とは精神を集中した瞑想を示します.

この活動は、自分の外側に関係なく、自分に本来備わっている力(エネルギー)を用います.

自分自身に耳を傾け、世界との一体感を味わう以外の目的を持ちません.

内面的な自由と自立が無ければ実現できない活動となります.

 

感情の面からの活動

著者は、感情の分類から能動的な活動と受動的な活動を紹介しています.

スピノザ(17世紀:オランダの哲学者)は、能動的感情と受動的感情を『行動』と『情熱』と表わしています.

  • 能動的な感情(行動)
    人は自由であり、自分自身の感情の主人
  • 受動的な感情(情熱)
    人は駆り立てられ、自分で気づいていない動機の僕(しもべ)
    羨望,嫉妬,野心,貪欲などが当てはまる

 

愛は能動的な感情

以前、ポジティブな感情とネガティブな感情に調べたことがあり、当てはめてご紹介します.

  • ポジティブな感情 : 楽しみ ・ 愛 ・ 喜び ・ 幸福 ・ 信頼
  • ネガティブな感情 : 嫌悪 ・ 悲しみ ・ 恐れ ・ 怒り

 

ポジティブな感情(能動的感情)は自分の内側から湧き上がる感情ですが,ネガティブな感情(受動的感情)は自分の外側に反応し出てくる感情でした.

愛は能動的な感情であり行動なのです.

 

ポジティブな感情って何?【感情の種類】
ポジティブな感情とネガティブの感情と表現される感情について解説.6つの分類(感情地図、プルチックの8つの基本感情など)から感情の種類をご紹介しています.

 

 

愛は活動

愛は行動であり、人間的な力の実践としています.
愛は自由でなければ実践できず、愛を強制することはできないからです.

 

は『能動的な活動』です

愛は『自ら踏み込む』もので、『落ちるもの』ではない
愛は何よりも与えることで、もらうことではない!

 

⑥【愛を与えるもの】を解説

今回、愛は活動であるということを要約・解説しました.

愛は自ら踏み込むこと、与えることです

次回は、なぜ愛を与えるものなのかを要約・解説していこうと思います.

 

 

この記事は要約で、本の内容を端折っています.
ご興味がある方は書籍を読まれることをおススメいたします.

最後まで読んでいただきありがとうございます.

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