「このまま看護師を続けていいのかな…」
患者さんやご家族のために頑張る一方で、ふと胸の奥でそんな問いが生まれることはありませんか?
「この仕事は本当に自分の天職だろうか?」
「この先、どんなキャリアを築きたいのだろう?」
「今の職場で働き続けるべきだろうか?
看護師の仕事にやりがいを感じつつも、漠然とした不安や迷いを抱えている。もしあなたがそう感じているなら、それは「キャリア迷子」の状態かもしれません。
今回は、
をご紹介します。
なぜ看護師は「キャリア迷子」になりやすいのか?
看護師がキャリア迷子になりやすいのには、いくつかの理由があります。
- 多忙な日常
日々の業務に追われ、自分の将来についてじっくり考える時間がない。 - 責任の重さ
命を扱う仕事のため、自分のキャリアについて考えること自体が「不真面目」だと感じてしまう。 - 専門性の高さ
専門職であるため、他の道が見えにくく、選択肢がないと思い込んでしまう。
しかし、自分のキャリアについて考えることは、決して不真面目なことではありません。
むしろ、より良い看護を提供し続けるためにも、自分自身のキャリアを見つめ直すことは非常に大切です。
キャリア迷子を抜け出すための第一歩
キャリア迷子を抜け出すには、まず「自分自身を知る」ことから始めます。
以下の3つの問いに答えることで、あなたの価値観や本当に大切にしたいことを見つけることができます。
1.「やりがい」を感じた瞬間を書き出す
これまでの看護師人生で、「この仕事をしていてよかった!」と心から思えた瞬間を思い出してみましょう。
- どんな患者さんとの関わりに喜びを感じましたか?
- どんな時に、自分のスキルや知識が役立ったと感じましたか?
- どんな時に、チームの一員として貢献できたと感じましたか?
これらの瞬間を書き出すことで、あなたが「何に価値を見出しているか」が明確になります。
例えば、「患者さんと深く関われた時」にやりがいを感じるなら、急性期ではなく、より長期的な関わりを持つ職場が合っているかもしれません。
2.「嫌だ」と感じたことを掘り下げる
「やりがい」の反対側にある、「嫌だ」と感じたことにも目を向けてみましょう。
- どんな業務にストレスを感じましたか?
- どんな人間関係に疲れてしまいましたか?
- どんな職場環境が苦手でしたか?
これは、ネガティブな気持ちを吐き出すだけでなく、「自分が何に耐えられないか」を知る重要な作業です。
例えば、「残業が多くてプライベートな時間がない」と感じるなら、ワークライフバランスを重視した働き方を模索するきっかけになります。
3.理想の「働く未来」を想像する
最後に、今の自分を一度リセットして、「もし何でもできるとしたら、どんな風に働きたいか?」を自由に想像してみましょう。
- どんなスキルを身につけたいか?
- どんな人たちと関わりたいか?
- どんな場所で働きたいか?(病院、クリニック、訪問看護、その他)
この「理想の未来」は、今すぐ叶わなくても大丈夫です。
この理想が、これからあなたが歩むべき道を示す「羅針盤」となります。
まとめ
キャリア迷子は、あなたが真剣に自分の未来を考えている証拠です。
「理想の未来」を描く。
このシンプルな第一歩を踏み出すことで、漠然とした不安は「明確な目標」へと変わり、あなたの看護師人生はもっと輝き始めるはずです。