「このままでいいのかな…」
「本当にやりたいことって何だろう?」
看護師として多忙な日々を送る中で、ふとそんな風に立ち止まってしまうことはありませんか?
私も、臨床現場で働いていた頃は同じような悩みを抱えていました。
仕事にはやりがいを感じつつも、どこか満たされない感覚。
そんな時、私は自分の「思考の羅針盤」を見つけることで、キャリアの道筋を明確にすることができました。
今回は、私自身の経験を例に、
をご紹介します。
私が経験したキャリアの壁
私は内科、泌尿器科、看護専門外来で20年弱勤務し、充実した日々を過ごしていました。
しかし、ふと心の中に「このままでいいのだろうか?」という漠然とした不安が湧き上がってきたのです。
- 目の前の業務に追われ、自分のキャリアを考える余裕がない
- 「やりたいこと」が分からず、何から手をつければいいか分からない
- さらに専門性を高めるべきか、全く違う道に進むべきか迷っていた
このままでは、ただ時間を過ごすだけで、未来の自分に後悔してしまうかもしれない。
そう感じた私は、自分の内側と向き合うことを決意しました。
「思考の羅針盤」を見つける3つのステップ
私の「思考の羅針盤」とは、自分の価値観、強み、そして本当にやりたいことを明確にするためのものです。
これを見つけることで、迷いや不安が減り、自信を持って行動できるようになりました。
ステップ1:過去の経験から「心の声」を書き出す
まずは、これまでのキャリアを振り返り、心が動いた瞬間を書き出してみましょう。
- 「どんな時にやりがいを感じたか?」
- 例:「患者さんの不安な気持ちに寄り添えた時」「後輩の成長をサポートできた時」
- 「どんな時に楽しかったか?」
- 例:「新しい知識を学んだ時」「チームで一つの目標を達成した時」
- 「どんなことに不満や違和感を感じたか?」
- 例:「業務に追われ、患者さんとじっくり話す時間が取れない時」「ルーティンワークにマンネリを感じた時」
この作業を通して、あなたの「価値観」が見えてきます。
私の場合は、「人の話を聞き、サポートすること」や「新しいことを学び続けること」に喜びを感じていると気づきました。
ステップ2:未来の「理想の自分」を描く
次に、「もし何でもできるとしたら、どんな自分になりたいか?」を自由に想像してみます。
- どんな場所で働きたいか?
- どんな人たちと関わりたいか?
- どんなスキルを身につけたいか?
私の場合は、「もっと患者さんの人生全体に関わりたい」「医療だけでなく、心のサポートにも貢献したい」という思いが浮かびました。
この「理想の自分」が、未来へ進むための北極星になります。
ステップ3:現在地と理想を結びつける行動計画を立てる
最後に、ステップ1で見つけた「現在地」と、ステップ2で描いた「理想」を繋ぐための具体的な行動を考えます。
- 例:
- 理想: 心のサポートに貢献したい
- 行動: 心理学の資格について調べてみる、カウンセリングの研修に参加してみる
大きな行動でなくても構いません。まずは一歩踏み出せるような、小さな行動から始めてみましょう。
まとめ
「思考の羅針盤」を見つけることは、キャリアの迷路を抜け出すための確実な方法です。
未来の理想を自由に描く。
今できる小さな一歩を踏み出す。
この3つのステップを通して、あなたの心の声に従ったキャリアを築いていけるはずです。