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「患者さんの悩みを抱えすぎない」看護師のための心のバリアの引き方

境界線の引き方
この記事は約3分で読めます。

「患者さんの苦しみを、自分のことのように感じてしまう」
「あの患者さんのことが心配で、仕事が終わっても頭から離れない」

看護師として、患者さんに寄り添い、共感することは大切なスキルです。

しかし、その共感力が強すぎるあまり、患者さんの悩みや苦しみを自分のことのように抱え込み、心が疲弊していませんか?

それは、あなたの心が「共感疲労」を起こしているサインかもしれません。

今回は、

患者さんの悩みを抱えすぎず、自分自身を守るための「心のバリア」の引き方

を解説します。

 

なぜ患者さんの悩みを抱え込んでしまうのか?

患者さんの悩みを抱え込んでしまうのは、あなたの優しさや責任感の強さからです。

  • 責任感の強さ
    「この患者さんのことをなんとかしてあげなければ」という強い責任感が、あなたを休ませてくれません。
  • 共感力の高さ
    患者さんの感情を自分のことのように感じ取る能力が高いため、相手の苦しみがダイレクトに心に届いてしまいます。
  • 役割の混同
    「看護師として患者さんの全てを支えなければ」という使命感が、プライベートとの境界線を曖昧にしてしまいます。

しかし、患者さんの悩みをすべて引き受けてしまうと、あなたの心が空っぽになり、結果的に良いケアを続けることが難しくなってしまいます。

 

 

心のバリアを引くための3つのステップ

心のバリアは、患者さんを突き放すものではありません。

あなたが長く、良い看護を続けるために、自分自身を守るための大切なスキルです。

1、「役割」と「個人」の境界線を引く

まず、仕事をしている時の「看護師としての自分」と、仕事から離れた「個人としての自分」を明確に分けましょう。

  • 仕事中
    「看護師として、最善のケアを提供しよう」
  • 仕事終わり
    「今は看護師ではなく、一人の私に戻ろう」

家に帰ったら、仕事のことは考えないように努めましょう。

ユニフォームを脱ぐ時に、心も「オフモード」に切り替えるイメージです。

この切り替えを意識することで、プライベートな時間に仕事の悩みを持ち込まずに済みます。

 

2.「共感」と「同情」を区別する

「共感」は、相手の気持ちを理解すること。
「同情」は、相手の感情に飲み込まれ、一緒になって苦しむことです。

  • 共感の例
    「〇〇さんは、今つらい気持ちなんだな、と理解する。」
  • 同情の例
    「〇〇さんの苦しみが、自分のことのように悲しい。」

あなたは、患者さんのつらさに寄り添うことはできますが、そのつらさを引き受ける必要はありません。

患者さんの感情に飲み込まれそうになったら、「これは患者さんの感情。私は寄り添うことしかできない」と心の中で繰り返してみましょう。

 

3.「心のケア」を習慣化する

仕事で受けた心の負担を、その日のうちにリセットする習慣をつけましょう。

  • 仕事帰り
    好きな音楽を聴きながら帰る。
  • 家に着いたら
    温かい飲み物を飲んだり、アロマを焚いたりしてリラックスする時間を作る。
  • 休日に
    自然の中を散歩したり、友人と会って話したりする。

どんなに小さなことでも構いません。
心が疲れたと感じた時に、すぐに自分を癒せる「心の安全地帯」を用意しておくことが重要です。

 

 

まとめ

患者さんの悩みを抱えすぎることは、あなたの優しさの証です。

しかし、自分自身の心を守ることを後回しにしないでください。

「役割」と「個人」の境界線を明確にし、
「共感」と「同情」を区別し、
「心のケア」を習慣化する。

この3つのステップを実践することで、あなたは患者さんへの深い思いやりを持ち続けながら、自分自身の心も守ることができます。

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